お香の歴史~香木は金貨以上!東南アジアと外交をしていた島津家の歴史~
9月の声を聞くと、なんとなく、吹く風にも秋の気配を感じますね。
そんな、今日、「におい袋つくり教室」がありました。
きれいに緑の手が入った日本庭園の奥に近づくと、
馥郁(ふくいく)とした深く、落ち着いた香りが外まで届いていました。
ひんやりとした石のたたきの玄関を通って、畳の大広間へ行くと
すでに30人以上の老若男女が集っていました。
男性も、小学生くらいの子供も、老いも若きも・・・
こんなに、人気があるんだな~。
そういえば、平成4年にお香の日の制定がなされていたとは、全く知りませんでした。
まずは、お香の歴史について、学芸員の方がユーモアたっぷりに話してくださいました。
かつて、日本は、東南アジアと香木の貿易をしていた。
香木は、金(が眼:ががん)以上の高い価値があった。
などは、何度か耳にしたことはありました。
しか~し、『島津家文書』(国宝)によると、島津斉彬公が、こんなにも海外外交や将軍、貴族への献上物として大切に扱われてきたとは、予想以上でした。
島津家に代々、伝えられた武家への献上物(香木)
一 蘭奢待
一 紅塵
一 三吉野
一 逍遥
一 法華経
一 八橋
一 花橘
一 中川
一 枯木
一 太子
だそうです。
現世では、一般庶民の私たちでも、
気軽にスパイスとしてお料理や線香、香木、そしてアロマオイル(精油)として
日常生活で使えるとは
最高の時代に生まれたな~と思います。
まだまだ、知りたいことはたくさんあります。
近くに香道を教えてくださる方がいたら、
習いたいものです。
お花、お茶のお稽古をしてきたら、
最後は、香りの道かしら。
盆栽、月にまで興味関心が向いてきたら、
お迎えは近い!?
な~んて、いってらした方がいたっけ。
今日のにおい袋には、先生が用意してくださった10種類のうちから7つを選びました。
「白檀・丁子・安息香・かっ香・三奈・排草香・甘松」
を入れました。
思い描いたとおりの香りになり、大満足!
秋風に、ふわっと、でも、落ち着いた深い匂いがただようといいな。